ひとりでお留守番ができなかった娘に救世主登場!
子供が息子ひとりの時は私が働かなくてもなんとなく生活ができたけど、娘が生まれて徐々に家計が苦しいかなあ。それに私のストレスもたまる一方。一日のうちの少しの時間でいいから子供と離れたいな。と思うようになりました。息子は小学生になって友達と遊びに行くことも多いし、『お母さんお仕事するから学校から帰ってきたらいない時もあるけどいい?』っていうとすんなりOKが出ました。じゃあ、娘も意外とOKしてくれるんじゃない?って思ったら『えー』でおしまい。
『えー』の中には『行かないで欲しい』の意味がたっぷり含まれている様子(笑)
それじゃあ、昼間働くことはできないかな。幼稚園行っている間だけでも働きたかったのに。と思ってたけど、なんど説得してもOKを出してくれない。
その話を実家でしたらなんと救世主が現れました!父です。
私が働きに行っている短時間で良かったら留守番に付き合ってくれるというのです。
こんないい話はないぞ~ってことで娘のOKもらう前に面接に行き職場を決めてしまいました。
私が仕事をするのに一番の心配が娘の留守番。
突然やってきた父といなくなる私。果たして娘と父は何をして過ごしていたのでしょう?
子供にOKをもらうもなにも働いてしまえばいいのだ!
働きに行くのにわざわざ子供に了解を得てからにしようと思っていた私ですが、母親が家にいないって子供にとっては不安でしかないのかもしれないですね。私も子供の時、幼稚園から小学校の1年生までは母親が家にいないと嫌でした。ひとりで家の鍵を開けてシンとした家でひとり置いてあるおやつを食べる。なんともむなしい気持ちになり、できれば働きに行ってほしくないなと思ったものです。きっと娘も同じ気持ちだったのではないかな。わかっちゃいるけど仕方ない、生活がかかっているんだものね。
てなわけで、働きに行く前日の夜に『明日じいじとお留守番しててね』っていきなり告げたのでした(笑)
留守番で得たものは自分で考える力をつけてくれたこと
いきなり『明日はじいじとお留守番』って言われた娘は目が点になってて、いつもならあれやこれや言い返してくるのに何も言い返すこともできず次の日の朝となりました。
私の仕事は短時間で銀行内をお掃除するというもの。3時間もすれば終わる。それくらい1人で待てるでしょ? と大人の感覚では思うけど子供にしてみたら3時間ひとりで家にいるのって銀河系へ放りだされたくらい果てしなく独りぼっちの気分になるみたい。
仕事の30分前には父に家に来てもらうことに。父は間もなくやってきて『今日はじいじと留守番だよ~』って。
手にはオセロ。ビデオでも一緒に見てくれたらそれでいいって言ってあったんだけど、父としてはそれはつまらないと思ったらしい。
懐かしいなあ~。オセロ。私何にも考えないでやるからいつも負けてばかりでした。
父は将棋やオセロが大好きで昔一緒にやったことがあります。やりながら手を覚えるってことができたらよかったけど全然私はできなかったなあ(笑) 娘では無理なら孫に教えようと思ったのでしょうか。私が仕事に行くと早速娘にオセロ教えたようです。
負けて悔しいという思いが人を成長させる
最初こそやり方がわからないから第1戦目はじいじの一人勝ち。板が真っ黒になってしまったらしいです。それで負けたとわかった娘が悔しがって『もう1回やって』っていってきたそうな。
負けん気は強い子でじいじの思惑にすっぽりはまった娘(笑) もう1度対戦です。今度も負けはしたけど、真っ黒状態ではなく多少考えて3分の1くらいは取れたよう。父は娘の番になると、多少『ほら、ここに置けば斜めと縦、取れるでしょ?』とか少しずつゲームのルールも教えて自分で考えるってことを教えてくれたのでした。
負けることがどうしても悔しい娘の性質をうまく使った教え方は流石といったところです。私なら娘に教えることなく早く終わらせたいから負けたら『はい、おしまいまたねー』という感じですかね(笑) 父はすごいって思いました。
じいじの手を真似るという技を習得する
次のお留守番の時も父はオセロを持ってきました。すると待ってましたといわんばかりに娘が『じいじ、早くオセロやろう!』って言ってました。もう私がいなくてもじいじがいればそれでいいのです。早くオセロをやりたい! 父のおかげでお留守番も楽しくなって良かった!
オセロゲームで今回はじいじの手を真似ることを覚えたそうな。じっとじいじの番の時にどうやってオセロを自分の色に変えるのか、どんな手を使うのかをジーとみて習得したらしく、娘の番の時にはじいじと同じ手を使ってなんとじいじに勝ったそうです。
まあ、父も『ほんとはそこ、取れるんだけどここ取るとまた●●(うちの子の名前)が負けるからいいや』って取らない部分もあったみたい。
何度かそんなことを繰り返してオセロをしていくうちに娘が『じいじ、そこ取れるよ』とと言ってきたそうな。 すっかり上から目線です(笑)
女流棋士にしたいという野望を持った父
オセロの出来があまりにも良かったので、次に父は将棋を持ってきました。オセロがこれだけできるんだからもしかして将棋を教えれば女流棋士になれるかも!(笑) 孫にそんなに期待してどうする、将棋の駒を買ってきてまずは簡単なゲームをしようと鼻息荒く娘にみせてました。
将棋を見て娘の反応は今イチ、難しい漢字が沢山だし駒の役割がいくら説明してもわからなかったようです。てなわけで周り将棋?何だったか忘れちゃったけど、1度やってみたけど『えーつまんない』の一言。父撃沈です(笑) 興味を持ってくれれば末は女流棋士だ!という父の夢はあえなく1日で散ったのでした(笑)
お留守番を経て
しかし、お留守番をすることで娘にはいい刺激になったと思いました。ひとりで待っていることはできなかったにしても『自分で考える力』というのは父のオセロと将棋で見に着いたのではないかと思いました。
聞けば誰かが教えてくれる、聞くことも大事だけど、自分の頭で考えることもこれから大きくなっていくうえでとっても大事なことですよね。
勉強では自分で考えることをしなければ答えは見つけられないもの。
私は仕事に行って娘に留守番をさせて良かったと思いました。